2011年9月に名古屋で「毎日健康シンポジウム -健康食品の安全・安心を考えるー」が開かれ、約400人の参加者がホールを埋め尽くしました。
まず、鈴鹿医療科学大学の教授で健康食品管理士認定協会理事長でもある長村洋一教授、金沢大学大学院医学系研究科の鈴木信孝特任教授の両名が、「健康食品の有効性、安全性、重要性」について医学的観点を交えて講演をされ、その後、医療に携わる医師や大学の先生を交えて「健康食品におけるEBMの確立の必要性」についてパネルディスカッションを繰り広げられました。
長村教授は、現在の日本では健康食品の市場が増加しているにもかかわらず、健康食品の定義については非常に曖昧なものが多く、それが消費者に混乱を招いていること、そしてその曖昧さが私たちに健康被害をもたらす可能性があり、日本が健康食品に対してはまだまだ後進国であることを指摘されました。
健康食品=安全と錯覚されがちですが、健康食品は医薬品ではないため、有効性や安全性については十分に検証されていないものが多数あります。健康食品を摂取する私たち自身もそれらに対して過信することなく、よく調べた上で摂取しなければならない、ということを考えさせられる記事です。
一方、鈴木信孝特任教授は「タベブイア・アベラネダエ(タヒボ)」について、医学的観点から検証された結果や、健康食品の臨床安全性試験がいかに重要であるか、ということについて講演をされました。
医療現場において、がんの補完代替医療の実態などはよくわかっていませんでしたが、厚生労働省から助成を受けている研究班が2001年に調査したところ、がん患者の44.6%の方が何らかの補完代替医療、特に健康(補助)食品においては96.2%(複数回答)の方が実践されているということが分かりました。
これだけの大勢の患者の方が健康(補助)食品を使用されているれているというのに、健康食品などから引き起こされる被害や、薬との相互作用については十分な臨床が行われていないというのが現状です。そしてそれが、医療関係者が健康食品などの併用に消極的にならざるを得なかった一因でもあるようです。
南米に自生する薬用植物であるタヒボは、○○抑制を示す「NFD成分」が科学的にも同定されており、欧米を中心に製薬化の動きもみられたり、研究者の間でも注目されています。そのタヒボを、鈴木先生は品質や信頼性を考慮し、タヒボジャパン株式会社の製品を用いて、長期間タヒボを使用されている患者の方々を対象に臨床試験を3年間に渡って行いました。
そして定期的に検診を行った結果、多面的な作用が確認されました。また1989年から2009年の20年間で計137件もの研究が発表されるなどタヒボへの関心は高まっています。
今回の鈴木先生の検証は今まで行われてきたタヒボの効果をさらに裏付ける研究であると同時に、現在摂取されている方、そして今後摂取を考えている方々にとっても有力な情報として役立つものだと思います。
パネルディスカッションでも、健康食品などに対する安全性試験を推進していくことの重要性が強調されました。健康食品の品質や安全性については、取り扱い企業によってばらつきがあるというのが現状で、この中でいかに正しい情報を私達一般人に発信していくかが課題のひとつである、とおっしゃっています。
補完代替医療への現場医療関係者の認識としてはまだ無関心であったり、効果がない、非科学的だ、という意見もまだ多いので、臨床実験を増やしデータを取っていくことによって、医学的な見地から健康食品に対する有効性を裏づけ、良いものに関しては情報発信を行い、今後の医療現場に役立てていきたい、という参加者の先生方の意気込みを感じました。
新聞記事の内容を参照してまとめていますが、効能効果などを書く事ができず抽象的な表現でしか書けませんが、2011年10月15日の毎日新聞に掲載されています。
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